LEORNIANの由来

本機関紙の名称 LEORNIAN(レオルニアン)は、現代英語の動詞learnの古英語形を採用したものである。このleornianの語形は、動詞の原形不定詞形である。その語義は“to learn, to study, to read, to meditate”などである。古英語のleornianには、単に「学習する」(to learn)だけではなく、「研究をする」(to study)ことと併せて、常に「書物に目を通し」(to read)、「物事を確りと考え抜く」(to meditate)ことの大事さが含まれている。敢えてleornungという派生名詞形ではなく、leornianという動詞形を用いたのは、この語が含意する行為の“動き”を意識したものである。

なお、Catholic HomiliesLives of the Saintsなどの古英語期において重要な作品を表した説教家・教育者・散文作家であるAelfric (c. 955‐c. 1010) の作品の写本からその筆跡を筆写したものを本誌の題字として用いている。